ChatGPTとは?

近年、人工知能(AI)技術は急速に進化し、自然言語処理(NLP)においても驚異的な成果が上がってきています。その中でも注目を集めているのが、OpenAI社が開発した「ChatGPT」という人工知能モデルです。

ChatGPTは、「Transformer」と呼ばれるニューラルネットワークアーキテクチャを採用しており、大量のテキストデータを学習し、自然な文章を生成することができます。そのため、ChatGPTは文章の生成や対話システムなどのタスクにおいて、高い精度を持っています。

チャットボットのような対話としてのツールで使えるだけでなく、プログラミングをさせることも可能です。従来のチャットボットとは異なり、人間の理解する抽象的なイメージや、表現を含んだ文章を生成することができます。

登録方法

ChatGPTを利用するには、OpenAI社が公開しているリンクからメールアドレスを登録して利用申請をする必要があります。(2023年1月現在) リンクはこちら

登録が完了したら、テキストを入力する対話形式でChatGPTを利用することができます。

ChatGPTのユーザー数は公開時より急激に増加しているため、時折メンテナンスをしているため使用が不可能なタイミングがあるのでご注意ください。

実際に使ってみた

実際に、ChatGPTを使った文章生成の例を見てみましょう。

メールを書かせてみる

クライアントにメールを書く、という設定で文章を書いてもらいました。初めの文章は少し味気がなかったので、もっと長文にしてもらいました。このように前回のレスポンスに対しての変更をさせるといったことも可能なようです。

ビジネスアイデアを聞いてみる

では、今度はアイデア出しを含めた、もう少し難しい質問をしてみましょう。

悪くない。。というかむしろいいアイデアですね。ビジネス専門用語であるSWOT分析といった単語もちゃんと理解してそれらしい返答をしてきます。自分が持っているアイデアを相談する用途にも大変役立ってくれそうですね。

プログラミングをさせてみる

そしてこのChatGPT、なんとプログラムを書くこともできます。

このように、ユーザーが書いた要件に対してコードの例を提案してくれます。また、書いたコードに対してテストを書かせることもできます。コードの質はまだそこまで高くないようですが、不慣れなプログラミング言語で書く場合には、見本のコードを生成させることなどで役に立つケースがあるかもしれないですね。

こういうタスクは苦手?

逆に、ChatGPTが苦手とすることを発見することもできました。以下の対話内容を見てください。

計算問題を解かせる

自信満々に答えてくれましたが、正解は388,104です。ChatGPTはあくまでも言語モデルなので、こういった計算は得意ではないようです。

ジョークを言わせる

全く面白くないというか、意味がわからないですね。この辺のジョークはAI訓練に利用する日本語文章のデータが足りていないのか、筆者の理解力が不足しているのでしょう。

説得される

上の例では、エジソンの発明物を聞いた返答に対して間違っていると指摘をしてみました。ChatGPTには人間からインプットされる情報が正しいかどうかを即時に判断する方法がないため、こちらが正しくない情報を教え込むことができてしまいます。

これから期待される使用シーン

これまで様々な例を通してChatGPTでできること、できないことを紹介してきました。

ここで、今後ChatGPTの使用が期待されるシーンについて考えてみました。

例えば、今後はChatGPTを使って、医療や法律などの専門分野における文章生成や文書自動生成などのタスクを解決することができるようになる可能性があります。また、ChatGPTを使った対話システムは、カスタマーサポートやFAQなどにおいても活用されることができるでしょう。

また、少子高齢化が進む日本では、音声認識などの技術と組み合わせることで、高齢者や子供との実際に会話をすることができるようなサービスが出てくる可能性もあります。

今後は、ChatGPTをはじめとするNLP技術が、さまざまな分野において、人々の生活をより豊かにすることができるようになるでしょう。自然言語処理の未来を拓くChatGPTは、今後も注目を集めることでしょう。

また、ChatGPTは既にAPIとして提供されており、開発者は簡単にChatGPTを使ったアプリケーションを開発することができます。これにより、NLP技術を活用した新しいサービスやアプリケーションが次々と開発されることが期待されます。

おわりに

ここまで読んでくださった皆さんに驚きの事実を紹介します。

実は、この記事の半分以上はChatGPTに書かせてみました。みなさん気がつきましたか?

このように、人間でも判別が難しい精度までAIの発展は進んでいます。これからのAIとの付き合い方は、人間が思っているよりも速いスピードで適応が求められて行くかもしれませんね。